養護老人ホーム向陽荘

1.養護老人ホーム向陽荘は、入所者の処遇計画に基づき、社会復帰の促進及び自立のために必要な指導及び訓練その他の援助を行うことにより、入所者がその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるようにすることを目指します。

2.養護老人ホーム向陽荘は、入所者の意思及び人格を尊重し、常にその者の立場に立って処遇を行うように努めます。

3.養護老人ホーム向陽荘は、明るく家庭的な雰囲気を有し、地域や家庭との結び付きを重視した運営を行います。

養護老人ホーム向陽荘の定員は、５０名です。

養護老人ホームは近い将来介護福祉施設などにかわるかもしれませんが、老人福祉法が改訂されない限り（市町村の）措置施設のままです。入所については、老人福祉法に「（老人ホームへの入所等）第１１条　市町村は、必要に応じて、次の措置を採らなければならない。　一　65歳以上の者であつて、環境上の理由及び経済的理由（政令で定めるものに限る。）により居宅において養護を受けることが困難なものを当該市町村の設置する養護老人ホームに入所させ、又は当該市町村以外の者の設置する養護老人ホームに入所を委託すること。」と定められおり、住所地（現在、住んでいるところ）の市町村に申請をして、入所判定委員会で審査されます。「面倒だなぁ。」と思うでしょうが、困ったときには、何事も一人で悩まずに、まずご相談ください。向陽荘の電話番号は、0979-82-2721　です。また、身近な民生委員に相談すれば、（各市町村設置の）地域包括支援センターなどの担当窓口につないでくれます。

入所判定委員会の審査はそれぞれの市町村で多少違いがあると思われますが、厚労省より老人ホームへの入所措置等の指針が示されており、これが基準となっているはずですので、詳しくは「老人ホームへの入所措置等の指針について（平成１８年３月３１日付け老発第 0331028 号厚生労働省老健局長通知）」PDFをご覧ください。

養護老人ホームについては、昭和21年の生活保護法（旧）の制定により、救護法（1929（昭和4）年公布、1932（昭和７）年施行）が廃止されたことで、それまでの養老院は養護老人ホ－ムに名称がかわりました。

養護老人ホーム向陽荘については、昭和27年9月15日から角田村立築上養老院（定員50名）が事業を開始し、昭和30年4月に築上郡八屋町外九ケ町村合併の豊前市が発足したのち、昭和33年12月に豊前市立豊前養老院となります。その後平成3年9月に建て替えて養護老人ホーム向陽荘と改称、平成20年7月から豊前市より委譲をうけた社会福祉法人豊勝会が経営するようになりました。平成24年には地域交流センター「豊信館」を開設し、豊前市を中心に京築各市町村のみなさまとの交流を深めてまいりました。

養護老人ホーム向陽荘は、JR日豊本線豊前松江駅から歩いて約5分の高台に位置しています。施設からは周防灘が一望できて、（お天気次第では）はるか海の向こうに山口県側がはっきり見渡せるという、風光明媚でたいへん環境の良いところにあります。入所者ほとんどのみなさんは（要介護状態であっても）それぞれがとても元気に穏やかに暮らしています。令和２年師走、新型コロナの影響を受けて外出行事ができない状況ですが、向陽荘職員全員が一丸となって、みんなで励ましあって、明るく楽しくお年寄りのお世話をさせていただいております。